「晴斗(はると)ー!」
「んー…」
私と晴斗は家がお隣同士。
毎朝私の部屋のベランダから晴斗の部屋のベランダへ渡り、晴斗の部屋へ入ってなかなか起きない晴斗を起こすのが日課。
「晴斗ー!朝だよ起きてー!」
「んー、分かってるよー。もう少しで起きるからあっち行ってー。」
あっち行ってって、冷たいなあー
「分かったよー。ちゃんと起きてねー!」
「んー」
まだまだ眠そうな晴斗。
二度寝しないか心配だけど、あっち行ってと言われたら仕方ない。
部屋に戻って準備するとしよう。
私は晴斗に背を向けて、何度か振り返りながらも自分の部屋に戻った。