俺の唯一の理解者は変人でした。



えー。皆さん。どうも、始めまして。
私、谷原優花は只今とてつもなくハイテンションでございます。


「ねぇねぇ、橋川っち~!」

「やめろ、その呼び方。」

「え~。じゃあ、悠斗っち!」

「やめろ。」

「もうっ…我が儘ばっかり言ってると大人になれませんよ!」

「安心しろ。現在進行形でお前よりは大人だから。」

「お前じゃないの!谷原優花って名前があるの!」

「知らねえよ。人の名前覚えるとかマジ無理。」

そう言ってため息をつく姿も絵になるこの人は橋川悠斗。私の自慢の彼氏!





…だったら良いな。でも本当に彼氏だったら絶対自慢出来るよね。うん。許してね。妄想だけだから。


まぁ、そんな人と朝から靴箱でばったりなんて…

「運命だよね☆」

「何一人で喋ってんだよ。」

冷めた目で私を見て彼は教室の方に向かってしまった。

嗚呼、旦那。今日もクールでかっこいいッス。鼻血出そうッス。