お父さんがいなくなったあの日までは、 幸せな家族だった。 私は、本当に本当に、幸せだった…。 ペタン と、力無く床に座った。足に力が入らなくて立てない。 「詩音ちゃん…。」 不意に呼ばれて、顔を後ろに向けた。 そこには、お母さんよりちょっと年上ぐらいの男の人。