―――― 「兄に… マキノが無理矢理キスしようとしました。 ―…と言ったら、"急いで帰ってくる"と電話をきられました。」 サーと 血の気が引く感じがした。 ―…やばい 確実にやばい。 かんなには悪いが ここから逃げよう。 「マキノ? "家に帰る"という行為をした場合、兄にはもっと"卑猥なことをされた"と言いますが… それでもいいんですか?」 「………よくないです。」 「では、ここに居てください。 マキノのがいないと寂しいですから。」