今日配られた
8月2日
臨海学校
そう書かれたプリントを
見る。
臨海学校ですか…
「水着がありませんね」
「何?
お前水着ないの?」
とソファーの後ろから私の手元にあるプリントを見て言う。
「マキノには関係ありませんから」
と私は言ってプリントを綺麗に半分に折る。
そしてゴミ箱に入れた。
「何もそこまで臨海学校を嫌わなくたって…」
といつの間にか横に座っていたマキノが言う。
「私は臨海学校を嫌っているわけではありません。」
「じゃあ何だ?」
「水着になることを嫌っているんです。
何故、この学校は指定された水着じゃないんですか?
持参した水着なんて嫌に決まっています。」
「そういうことかよ…」
と呆れたように
はぁ―…。
と溜め息をついて言ったマキノ。