…――ありがとうございました。 ――――――――― ――――― 次の日学校に行くと 「かんな」 と頭上から私の名前を言っている声がして 上をむくと 「…マキノ」 マキノがいました。 「あげる。」 と手渡されたのは 昨日、私が本屋で見ていた欲しかった本。 「ふっ ホントに貰っちゃいますからね」 と言って机にしまいます。 私が笑ったときのマキノの顔が赤かったのは 気のせいということにしておりましょう。 ―この本がほしい― (やべーよ。 今月の小遣いねぇよ)