フォークをとってきてソファーでくつろぎながらケーキを食べていたら
ガチャ
とリビングのドアがあいた。
チラッとドアのほうをむく
そしてまた顔をもどす。
そしてまた食べる。
「―お前はもう少し礼儀を学べ」
と言ってきたのは
「うるさいですよ。
お兄様」
うるさい兄でした。
「その呼び方やめろ」
「では、なんと呼べば?
兄貴ですか?」
私はケーキを食べるのをやめ、テーブルの上にまだお皿に残っているケーキをおいた。
「いつもの呼び方で良いだろ」
「いつもは呼び捨てではないですか。
"嫌だ"と言ったのは誰でしょうか?」
「はぁ―…。」
と溜め息をついたの兄

