1. 君色-the great blue yonder-

涙が思わず溢れ出す・・・

泣いちゃ駄目・・・

それだけは駄目。

泣き虫の菜緒じゃ駄目。

絢姉、ゴメン・・・

ゴメン。

強くなるって決めたのに・・・

決めたはずなのに、涙が溢れてくる・・・

『あぁ!テンパってる!やっぱ志穂さん、やるねぇ♪』

涙がポロポロ零れだした菜緒を見て笑う・・・

そんな3人組の神経が菜緒には分からなかった・・・

怖い・・・

ロボットの心みたいだよ・・・

人間じゃない・・・

『じゃあ、咲。これで仕上げちゃお☆』

志穂は咲に石を手渡した。

美紀にも、そして、志穂自身も。

『イチ、ニ―のサンでね♪』

『オッケー!』

楽しい声が何処か遠くでする。

聞きたくない・・・

もう何も聞きたくないよ・・・

見たくないよ・・・

何も・・・

菜緒はギュウっと目を閉じた。