もっと早く逢えていれば良かった〈昴side.〉

行く先は、院長室。



「綾乃、退院させてあげることにしました」


「え?ちょっと待って、話が見えない」


「学校行かせてあげたいんで」


「昴ってこんな子だったの?話と違うなぁ?」



どんな話を聞いていたんだ。
確かに操り人形だった頃の自分とは違うような気がする。



「いいよ。何か思ったことでもあったんだろうし」


「あと俺も行くんで」


「え?え?」


「監視役として」


「あ、うん」



混乱しているようだ。
無理もない。
きっとこんな事例はないだろう。