もっと早く逢えていれば良かった〈昴side.〉

「爽夜も言ってたと思うけどタメでいいよ」


「声、出てたか?」


「ううん、考えてることなんとなく分かったから」



「無愛想だけど昴は結構分かりやすいよ」と笑われた。

そんなことを話しているうちに実習が始まっていた。



「実習って言っても大体見てるだけだからね、あとはレポート書いて明日には提出って感じで」



そんなこと言われたらみんな別のことしそうだな。
と、周りをみるとやっぱりそうだった。

立ったまま寝そうになっている人や他の人と会話している人。
ちゃんと見ている人は数人だった。

先生は注意しないようでひたすら実験をしていた。