「なんか落ち着いたなー」


「そうか?」


「そうだよ、昴が一途すぎて逆に引いた」


「は?」


「意外と可愛いよな、白神」


「おい」



綾乃がいなくなってからまた一年が過ぎた。

涙架は看護大学へ進み、尋と光輝はここの病院の研修医をしている。



「ここの病院賑やかになりすぎじゃね?」


「それ思った!光輝が来てから一気に変わったよね!」


「アイツの愛想笑い怖ぇーよ」


「僕ここにいるんだけどー?」



昼休みはいつも賑やかだった。