「手紙読んだよ。愛されてたじゃん。お兄ちゃんが一番愛されてたじゃん。自信持ってよ。まだお兄ちゃんの人生終わりじゃないからここで挫けてたら綾乃ちゃん怒るよ?」


「分かってるよ」



この気持ちは絶対失わない。

ずっと綾乃だけを想う。



「ついでに私たちも愛してよね」


「ついでな」






もう大丈夫。




この一度きりの人生を悔やむことがないように生きていく。



綾乃の最後の夢、叶えるから。




「こっちこそ、ありがとう」