日が暮れるまで屋上にいた。
冷たい風が吹く。

今年の夏は寒そうだ。



「お兄ちゃん」



振り返ると涙架に尋に原田、院長までいた。



「なんでここに……」


「何処にもいないんだもん。お兄ちゃんまでいなくなるかと思った」


「信用ないな……」


「正直、今のお兄ちゃんは信用できないかな」


「なんだよそれ」


「そんな人生終わった顔されてたらね」



そんな顔してんのか俺。