もっと早く逢えていれば良かった〈昴side.〉

もう、行ってしまう。



「みんなにも最後にお礼言いたかったけど昴しかいないから、もうさよならするね」


「綾乃!!今から呼ぶから、なぁ、もう少し待っててくれ!!」


「ごめんね。もう限界みたい…。あとはそこの一番上の引き出し見てね?」



そんなことより止めるのに必死だった。

まだやりたいことはたくさんあるんだ。



「嫌だ!!行くな、綾乃!!」


「笑顔で送り届けて欲しかったな。でも無理か」



そう言って笑った。




最期に見た笑顔は今までで一番綺麗だった。