もっと早く逢えていれば良かった〈昴side.〉

聴診器を当て、音を聞く。
2週間前と比べると、少し良くなっていた。



「もう良いよ」



まだ起きたばかりだし学校行かせるのは…。
それでも綾乃の意見聞いたほうがいいよな。



「今日、学校行けるか?」


「うん、大丈夫だよ」


「そっか。また院長が外で待ってるから」



とは言ったけど、まだお願いしていない。
すぐ電話しないと。



「ん…昴はまだ行けないの?」


「ごめんな。仕事終わらねぇから」


「…分かった」


「じゃ、気を付けろよ」


「うん、じゃあね」



寂しそうな顔を見たくなくてすぐに病室を出た。

違う、逃げたんだ。