もっと早く逢えていれば良かった〈昴side.〉

「で、何しに来たの?」


「用事無いと駄目?」


「そんな事無いけど…」


「用事あるけどな?」


「あったんだ……」



まだぎこちない感じで話が弾まなかった。

診察だと気付いたらしく、パジャマのボタンに手をかけた。



「あれ?」



ああ、そうだった。



「悪い。そのまま寝たら風邪引くから看護師に着替えさせた」


「……」



やっぱ嫌だったよな。



「ありがと……」



嫌そうな顔はしなかった。



「どういたしまして。とにかく診察するよ」


「うん」