もっと早く逢えていれば良かった〈昴side.〉

「昴は俺の心友だからな!心の友と書いて心友!」



コイツ、急に元気になったぞ。



「後は俺やるんで院長はそこの蕎麦でも食べていてください」


「ああ、助かる」



無理しているようにしか見えない尋を連れて部屋へ連れ込む。
体温計を渡して計らせた。



「良くなるまでは学校欠席だな」



39.2。
これ以上無理させられない……。



「は?留年したら怒られるんだけど」


「油断してたお前が悪い」



ついキツく言ってしまう。
病気になったのは誰のせいでもないはずなのに。

悔しそうな顔をする尋の頭をポンポンッと軽く叩く。



「無理して通ってもいいことないぞ。万全な体調で行ったほうが俺も院長も安心する」



そんな誰でも言いそうな軽い言葉を簡単に口に出してしまう。
本当に思っていることなんて全く言えない。