もっと早く逢えていれば良かった〈昴side.〉

「あっちにいた時より楽しいか?」



もちろん。



「楽しいに決まってるだろ」



初めて好きっていう気持ちを知ってから、世界が変わった。
仕事はキツいけど、「ありがとう」と言ってもらえる。
嫌な気分ではない。



「ん…よかった……」



余程疲れていたのか、眠ったみたいだ。



「夕飯作るか……」



昨日のお礼も兼ねて。


尋みたいに上手くはないけれど、ずっと一人暮らししてきたからそれなりに作れる。
なんて、お粥くらい誰でも作れる。



材料がたくさん入っている冷蔵庫を開けて具材を取り出し、作り始める。