もっと早く逢えていれば良かった〈昴side.〉

「俺ちょっと出てきます」


「綾乃ちゃんのところ?」


「はい、診察行ったんですけど起きてなかったので……」


「もう9時だし昴もう上がりだよね、それ終わったら帰っていいよ」


「あ、はい」



未だに俺の椅子に座っている院長に返事をして綾乃の病室へ向かった。



「て、あれ尋じゃん」


「昴ぅ〜」



廊下でフラフラしている尋が俺の胸へ飛び込んできた。



「お前熱ある?」


「やっぱ?」


「計ってないのかよ」


「うん」