もっと早く逢えていれば良かった〈昴side.〉

「なに食べたい?」


「ハンバーグ!」



尋の家に着いて案内されたリビングの椅子に腰を下ろす。

それからなに食べたいかをエプロンのリボンを縛りながら聞いてきた。



「昴は?」



目を輝かせて答える原田に対して俺は



「なんでもいい」



と、答えた。

答えになっていない答え。



「じゃあハンバーグ作るからゆっくりしててー」



キッチンで材料を確認している尋を目で追う。
それからテレビを付けてチャンネルを適当にまわす。



「よっしゃ!」



隣に座っている原田の声が煩い。

最近はスマホのパズルゲームアプリにハマっているらしく、休み時間はいつもこの調子だ。