もっと早く逢えていれば良かった〈昴side.〉

気を紛らわせたいだけ。


尋の隣に並んで廊下を歩く。

尋が一人で淡々と話をする。
俺はそれに相槌を打つだけ。



「あー白神ー」


「あ」



注射頼んでたんだった。



「俺に任せてお前は帰るつもりだったのか……」


「そういうつもりは……」


「ねぇ昴、その人誰?医者だよね?あっ名札付いてるじゃん!はらだ…しゅうや…?」


「尋うるさい……」


「あーごめんごめん。どうせなら秀也も俺ん家で飯食っていかない?」


「まじ⁉︎行く!すぐに着替えてくる!」



急に呼び捨てしてその上飯に誘うとか…さすが尋だな。