もっと早く逢えていれば良かった〈昴side.〉

「先生どうしたんですか?おかしいですよ?」


「なんでもない」



なんとか最後まで診察を終わらせ、天井を見上げる。



「俺用事あるから先行くわ」


「はい」



夕方、院内は人がポツリポツリ、といる程度で寂しく感じた。


外は別世界みたいだ。
蒸し暑くて汗が流れてくる。
子供のはしゃぐ声、車の音……。
どれもこれもうるさく感じる。


この空気がなんだか嫌で、すぐに車に乗り込んだ。