もっと早く逢えていれば良かった〈昴side.〉

「綾乃!綾乃!」


綾乃の姿を見つけ駆け寄る。

床に座り込んでゼーゼーと息をする綾乃。
今にも壊れてしまいそうだ。

そんなことを思っているうちに意識を手放した。



「綾乃?わかるか?あや…の…」



なんで俺が泣いてんだよ……。
助けるのが優先だろ。

胸に耳を当てる。

よかった……動いてる……。



「執事さん、酸素吸入器ってありますか?」


「基本的なものは揃っていますが……」



自分ではどれのことを言っているのか分からないみたいだった。



「じゃあ見せてください」



医療器具がしまってあるところに案内される。
立派な医療用酸素吸入器があった。