もっと早く逢えていれば良かった〈昴side.〉

「血、吐いたよ」


「そっか」



素直に言ってくれればいいんだよ。
そのほうが俺は安心するんだから。



「帰ろうか、疲れただろ?」


「うん。でも、病院に?」


「そうだよ」


「家、帰りたいな……」



帰らせるのは危険だ。
俺が心配する。



「それは無理。寄っていくくらいなら良いよ」


「うん、それで良い」


「分かった」



嬉しそうな顔をした。