もっと早く逢えていれば良かった〈昴side.〉

「すいません、遅れました」



授業に遅れたが、先生は何があったか知っていたようで許してくれた。



「ねぇ、何があったの?」


「それ私も聞きたい!!」



偶然過ぎるほど右は葵、左はセーラの席だ。



「俺の顔を見たかっただけだと」



嘘をつくのは簡単だった。
多少引けるが…。



「「えーなにそれー」」



2人して不満な顔をする。



「後で話してやるから。ほら、先生が睨んでんぞ」


「「はーい」」



授業が終わると興味津々そうに話かけてきた。
飛び級の話は出さないよう、親の知り合いだと嘘をついた。