もっと早く逢えていれば良かった〈昴side.〉

「どういたしまして」



その泣きそうな顔、俺にはなにもできないのか?
抱きしめたい衝動に駆られるほど、愛おしい。



「あ、ホットドック冷めちゃうよ」


「ん、食べようか」



冷めてるかと思ったけどまだ温かかった。
綾乃にはちょっと油っぽいかな。



「…もう、いいや」



二口も食べてくれた。



「頑張ったな」



そう言って頭を撫でる。
少し嬉しそうな顔になった。

こっちまで嬉しくなる。