もっと早く逢えていれば良かった〈昴side.〉

「水無瀬財閥、って知ってる?」


「ある程度は……もしかして」


「そう。そのもしかして、だよ」



どうしてそんな悲しい顔をするんだ……。



「自分で言うのもなんだけど、あたしは水無瀬財閥のお嬢様なの」




業界No.1の化粧品会社……。



「そのせいであたしの周りはメイドは執事ばっかり…お母さんはあたしの小さい時に死んじゃった…。お父さんと話したのも一度か二度くらいしかなくて、1人で居るのが普通になってしまっていたの」


「それで人見知りに?」



人見知りが気付かれてないと思っていたのか驚いていた。

初めて会う人への態度。
それだけ見ていれば人見知りなんてすぐに分かる。