もっと早く逢えていれば良かった〈昴side.〉

「一つ、言って良い?」



綾乃が口を開く。



「ん……」


「あたし、昴から離れたくないよっ」



俺に抱きついてくる。

点滴スタンドが倒れて管が伸びきっていた。



「綾乃……」


「あたしの話、聞いてくれる?」


「ん……」



俺の体から離れる。

倒れた点滴スタンドを元に戻した。