もっと早く逢えていれば良かった〈昴side.〉

授業中、先生の説明も聞かないで綾乃を見る。
黒板をじーっと見ているけど少しボーッとしているようにも見える。

まだ大丈夫か、と黒板を見た時。



「す…ば……る‥ハァハァ…いき‥でき…ない……っ!」



そう言って苦しそうに胸に手を当てていた。



「綾乃!?」



何となく分かっていたことなのについ大声を出してしまう。
その声でざわつき始めた。



「先生、白神と水無瀬、早退します」


「あ、ああ」



聞かされていないのか、慌てる先生。



「綾乃ちゃん、大丈夫!?」



心配して話しかける涙架。



「うん…だいじょーぶ……」


何言ってんだよ。
全然大丈夫じゃないだろ。

綾乃を抱き上げて病院へ向かった。