もっと早く逢えていれば良かった〈昴side.〉

「なんで?」



保健室に着くと綾乃が首を傾げた。
自分でも気付いているはずなのだか。



「なんで、って苦しそうだったから」


「大丈夫だよ?苦しくないよ?」



明らかに嘘をついているように見える。



「そっか?無理してんじゃねぇの?」


「ううん、全然無理してないよ!!早く教室戻ろ?休み時間終わっちゃう」



無理矢理笑う顔。
せめて聴診したかったけどそれもやらせてくれないだろう。



「………分かった」



腕を引っ張られながら教室に向かった。