後ろから、にょきっと出てきた憂君…。

「ゆ、憂君!?」

「で、俺がどうしたって?」

エリカちゃんの彼氏さんより…
「エリカちゃんの彼氏さんより…」
憂君の方が
「憂君の方が…」
カッコいい…。
「カッコいい…。」

言えた。

「あはは、…ありがとな」
ニコッと笑顔を浮かべる憂君…。

う、…。

「じゃ、行こっか、馮!」
「はい。」

今から始まる素敵なデートに胸を弾ませながら、私は憂君の広い背中について行く…。


甘酸っぱいです。
デートって、こんなに幸せな事なんですね。

「大好きです、憂君。」

「え! なんか言った??」

「なんにも…?」

…、この気持ちは心に閉じ込めます。