天使の声を…


「薄暗い森ねぇ…」


森に入った途端ユリナが辺りを見回しながら言う。


「本当だな…まるで俺が初めて人間界に来た時の森みたいだな」


「…え?」


「?…違ったっけ?」


「ううん…なんでもない…ただ…ちょっと思い出せなかっただけ…」


「そう…」


その時ユリナは額に触れる。


―なんで思い出せなかったんだろ…ついこないだのことなのに…―



すると


「わぁ〜お!!見て!宝箱がある!」


突然ニコラが片手で手を振りながら箱を指さす。


「…そうだな…宝箱だ…」


アイレンがそう言うとニコラは箱を開ける。


「おいニコラ!いいのか開けても…」


「わぁ…すごい」


目を輝かせているニコラの手には、光るガラスの玉があった。


「…え?本当に宝?」


「分からないけど綺麗だねぇ…」


「…これってもしかして…フィラストーン?」


「え?ユリナ何それ…フィラストーンって」