『ってことで、肝試し水原と組むことになりました…』


『そっかー全然いいわよー。あつい一夜を過ごしなさいな』



あ、あつい一夜をって…

なにを言うんだこの人は。


『私は椎苗とまわりたいのに』


『あんた怖がりだからねー去年も私にくっついてたもんね』



そーなんだよー…

怖すぎた私は椎苗にひっついて
ビビりながら歩いて進んで
最後には半泣き。


一人とか言われてたら
多分失神してたわ。


『あ、水原』


ガタン!


椎苗の声に反応する私。

これ、防衛本能働いてんじゃない?


『聖愛ちゃん?なに隠れてんのかな?』


ニッコリと椎苗の後ろに 隠れてる私に
向かって問いかけてくる。