でもまぁ、
別に怒ってないならいいんだけど。
放課後、
帰る準備をしてた私に
『アホ、髪にごみつけてんぞ、ファッション？ださっ』
『へ、違うわよ、どこ？』
手で払う私。
とれたかな…？
『アホ、ここだっつの』
近づいてきて
髪の毛をチョンとつまんでとってくれた。
『ありがと…う』
まさかとつてくれると思わなかった私。
びつくりして
バッと顔をあげる私。
うわ…
背デカイ…。
こんな差があるんだ。
『な、なんだよ』
『いや、たかいなーって』
『お前がチビなだけ』
『なっ』
ヘッと笑うと鞄を机に取りにいく。
やっぱ腹立つ。
『あ、ちなみに俺、あのこと付き合ってねーし』
『は？そーなんだ』
『だから女たらしじゃねーし』
う……
根に持ってるわね…。
