『お前が欲しいなんて…言うから。認めちゃっ た…水原に見て欲しいなんて…私らしくないこと 思っちゃって……』



どんどんどんどん、嬉しい言葉を
言ってくれる。

もうこのまま無理矢理にでも
抱き締めて俺のもんにしたい。


あの照れたり困ったりする顔を
みたい。


そう考えた俺は
立ち上がろうとした


なのに


『水原……あんたしか考えられなくなっちゃった の…』



なんて消えそうな声で
震えながら言うから止まってしまった。

なんだこいつ。

絶対、俺のこと遊んでやがる。


必死に落ちつかそうとするけど
一度早くなった鼓動はそう簡単に
落ち着かない。


くそっ…
不覚だ…