神無き世界





「ん……?」


軟らかい?



ふにふにと枕を押す。

やわやわと布団を揉む。




「………」




―――ガバッ


部屋を見回して、一言。



「ここは……?」



見たことも無いものばかりで、思わず間抜けな声が出てしまった。





―――ガチャッ


鍵が開くような音のした方向を見れば扉が開く。


見えたのは、銀の髪を持ち紫の瞳を持つ綺麗な人。




「あー起きたのか。
お粥作ったけど食べるか?」



お粥?



手にしているものを見て私は首を傾げたのだった。