嬉しそうにうなずく椎名は、幼い子供みたい。 思わず笑ってしまった。 「あ、りんごだ。何で好きなの?」 食卓に置いてあったりんごを見た椎名に、問いかけられる。 「何でって…。可愛いし、おいしいから。あと…」 「あと?」 「…白雪姫、知ってるよね?小さい頃、憧れてて。その影響っていうか…」 「へぇー。何か深いね」 意外な返事に驚いた。 友達に言ったら、必ずと言っていいほど笑われてたから。 嬉しかった。 一定の音で、トントンと私は野菜を切っていった。