キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン

授業の終わりを告げるチャイムがなった。

「森本みなみサン」

森本は私の名字だ。
振り返ると、松岡くんが教科書を持って立っていた。

「サンキュ、助かった」

そういって私に教科書を、彼は教室を出ていってしまった。

「みーなみっ!あれっ?松岡くんと早速話したの?」

休み時間が終わり、駆け寄ってきたあゆちゃんが、そう尋ねた。

「あ、ううん。教科書返してもらっただけだよ。」

「そっか!」

そう言って笑ったあゆちゃん。
…確かに口は笑ってたけど目は笑ってなかった。