私は朝になると、誰よりも早く学校へ向かった。

教室には私より早く待て松岡くんがいた。

「松岡くん」

「…森本さん」

「あの…昨日は、話ちゃんと聞けなくてごめんね」

「別に」

「それで…、私、やっと分かったの。だから、今日のホームルーム、楽しみにしてて」

「わかった」

「じゃあ」

私はそれだけ言うと、教室から出た。
不思議と涙が出た。

(そうか、そうだったんだね…)


−とうとう、全ての謎が解けた。