「今すぐ起きたらチューするのになぁ〜」
そう、あたしが言った瞬間ーーー
「うぎゃ!!」
手を強く引っ張られたかと思うと、景色がグルリと回って、
「おはよっ」
目の前には、寝起きとは思えない千尋の顔があった。
ち、近い近い近い近い!!
ち・か・い!
それより…、それよりさ
「退けて…下さい」
あたしに跨っている千尋に言うと、千尋は妖艶な笑みを浮かべた。
「起きたからチューしてよ…」
「ひぇ??…あ、あのそれは…」
「俺を起こす為の嘘…でしょ?」
「は、はい……ごめんなさい」
「けど、言ったことは責任持ってやらないと駄目じゃない?」
「〜~~っ」
おっしゃる通り。おっしゃる通りなんですが…
「…は…ずかしいよ」
