本当に…、いた。
本当にここに住んでいるの??
スウェットにTシャツでうつ伏せになって寝ている千尋。
布団もかけないで…、風引いちゃうよ??
「千尋さーんっ。朝ですよぉ〜」
試しに声をかけてみるも、聞こえてくるのは規則正しい寝息だけ。
「千尋〜??」
肩を揺すってみても、うんともすんとも反応がない。
ど、どうしよう…
「早く起きないと遅刻しちゃうよ〜」
「スースー……」
「愛しの美羽ちゃんが来ましたよ~」
「スースー……」
「……起きたらチューしてあげるのにな〜」
「ん…」
お、反応あり。
モゾモゾと動き出した千尋に、再度声をかける。
