「で、大丈夫だったの??」
「体は無事です。けどーー」
あたしは昨日の出来事を話始めたーー
「なるほどねぇ〜。通りで学校で見かけない訳だ。
で、みぃたんはその理事長の息子とやらのお世話係になっちゃった訳??」
「そうなんです。でも…、大変なのはその後なんですよぉ…」
昨日の帰り際、千尋があたしに出した命令は
『じゃ、明日からここに迎えに来て♪』
と、言う内容だった。
それをまたなるちゃんに言うと、なるちゃんはケラケラ笑いながら
「だからこんな早くにあたしを呼び出した訳ね!!」
納得したように頷いた。
そう、あたしは…
千尋を起こしに行く為に、いつもより30分早く家を出ることになった。
なるちゃんが一緒にいるのは、話したいことがあるからいつもの喫茶店に30分早く来て欲しいと、昨日の夜メールをしたからでーー
「千尋のせいで、なるちゃんまで早起きさせてすみません…。
でも、なるちゃんに話聞いてもらってスッキリしたから、明日からはひとりで大丈夫!!」