「なるぢゃ〜~~んっ!!」


「わっ、ちょ……みぃたん!?」



会うなり飛び付くあたしを、なるちゃんは引き剥がす。



「なるちゃん…、あたしどーしよぉ」


「なになに?吉成からの罰がそんなに大変だった??」



ニヤニヤしながら言うなるちゃんは、あたしが吉成ティーチャーに相当な量の雑用をされたと思っているらしい。



なるちゃん…、誤解だよ。


吉成ティーチャーはちゃんと反省してたし、毛は足りないけどいい先生だよ。



「吉成先生じゃなくてさ…」


「……?」


「千尋が………」



そう口にした途端、なるちゃんの顔付きが一変するのがわかった。



「まさかみぃたん…」


「うん……」



あたしがコクコクと頷くと、なるちゃんは呆れたようにため息を吐く。



「はぁ…」


「ごめんなさい。勝手に足が動いてしまって…」


あたしが小さくなって謝ると、なるちゃんは大丈夫と言うように、あたしの肩をポンポンと叩いた。