バタンッーー
勢い良く閉められたドアに、ビクリと身体を震わせたあたしをよそに、鍵を閉める千尋。
不安に駆られたあたしは、千尋のシャツをクイクイと引っ張った。
千尋はあたしと向かい合うように立つと、あたしの目線に合わせて腰を落とす。
「ちょ、どうした…ンッ!?」
すると、いきなり塞がれた唇に、あたしの言葉は遮られてしまった。
「ふッ…ちひ…、ンンッ…ろ…」
角度を変えながら次々と降ってくるキスに、頭が真っ白になる。
「隙……有りすぎ…」
「ンン…ッ……」
千尋は一端唇を離すと、あたしの手を取る。
「ハァ…ハァ……ち、ひろ??」
そしてあたしが千尋を見上げると、千尋は意地悪な笑みを浮かべていてーー
「消毒…」
あたしの手の甲にキスを落とした。
それはついさっき、紫季先輩があたしにキスをした場所で…
千尋はそれを無かったことにするかのように、優しく丁寧に触れる。
