「んじゃ、俺等はこれで失礼しま~す」
千尋はあたしの手を取って、部屋に向かって歩き出そうとする。
ーーと、
もう片方の手を後ろからグイッと引かれ振り返れば、そこにいたのはもちろん生徒会長さんで…
「どうかしました??」
あたしが首を傾げて訊ねると、
「知ってると思うけど…、眞田紫季(サナダシキ)
お前は特別、紫季って呼んでいい。美羽」
そう言って、あたしの手の甲にキスをした。
たちまちあたしの顔は、熱を帯びていく。
「…チッ」
前方からした音の方に目を向けると、そこには不機嫌そうな千尋がいてーー
「……ぃっ」
千尋はあたしの腕に力を込めると、部屋へと足を進めた。
