「失礼しました〜」
あたしはニコニコ顔で職員室を出ると、吉成ティーチャーから渡された紙を開く。
待っててね、あたしのヤンキー君。
乱雑に並べられた文字を、目で追いながら読み上げる。
と、そこにはーー
「え〜なになに??
ーー生徒会室奥、朝倉千尋様専用部屋…気を付けて行けよ?…by.吉成…」
間違いなく、吉成ティーチャーの字でそう書かれていたのだった。
これは…
ん?どういうことですか??
あたしは理解出来ずに頭を抱えていると、千尋のあの言葉を思い出す。
『明日の放課後、ここに来いよ?』
低めの透き通った声と、目を細めて笑う人懐っこい笑顔、吸い寄せられそうな甘い香り…
昨日のあの光景が、鮮明に蘇る。
ーーー行かなきゃ。
気付けば足が動いていた。あの場所へと。
