「はぁ…」 無事、なるちゃんの攻撃を止めたあたしは、大きな溜息をついた。 なるちゃんが心配するのも無理は無い。 初めての会った人と手を繋いだり…、キスをしちゃうなんて… それも得体の知れない人と。 それに千尋はあんなにキラキラしていて、明らかに他の人とは違うオーラを放っているのに… あたしもなるちゃんも、千尋の存在や名前を今まで知らなかった。 いくらまだ入学して一週間とはいえ、千尋みたいなキラキラボーイがいたらすぐ噂になるだろうに。