ーーー15分後
今日の出来事を話し終えると、なるちゃんは開いた口が塞がらないという状態だった。
「ちょ、え?えっ??」
そりゃそうなりますよね。
あたしだって、自分で話してて信じられないもの。
「ってかさ。そのーー
朝倉千尋って誰なの??」
なるちゃんは興奮気味に問いかけてくる。
誰と言われましても、さっき話したとおりですよ。成実さん。
「学園の王…らしいです…」
自分で言ってみて馬鹿らしく感じる。
なにが学園の王だ。ただのキラキラボーイじゃないか。
「いや、そうじゃなくてーー
何年生とか…さ」
「何年生…ですか」
何年生だっけ??
えーっと…
「知らない!!」
あたしが自信満々に答えると、なるちゃんがあたしの弁慶を蹴り始めた。
