次の瞬間、
「俺の名前呼んで?千尋って」
キラキラボーイは、あたしの目を見つめてそう言った。
あたしはそれだけで、目を逸らすことも、身動きを取ることも出来なくなる。
ーーどうして…??
嫌だって言えない自分が嫌になる。悔しい。
「早く」
「……っ」
キラキラボーイはあたしの目を見つめたまま、さっきよりも強い口調で言った。
呼吸がうまくできない。
あれ?呼吸って…、どうやるんだっけ
そんなことすら、わからなくなる。
「呼べよ、千尋って」
身体が熱い。目眩がする。
こんなの…、嫌なのにーー
「………ち…、ひろっ」
逆らえないあたしは、変なのかな。
