走っていた足を止め、抱えていた体操服をボトンと落とす。



とゆうかーーー


二分で着替えるどころか、教室から更衣室に移動する事さえ出来なかった……



何とゆう屈辱。



これ程自分が鈍くさいとは思ってもみなかった。



まさか、


入学して一週間も経つ学園を迷うとは。



更衣室の場所がわからなくて、学校中走り回ってたら遅刻しました!!


なんて、恥ずかしくて言えるはずがない。



そんなことを知られたらお嫁にだって行けるかどうか…



「うぅ…」



でも悪いのはあたし。



お昼休み中庭に呼び出されて「付き合って下さい!」と、爽やかボーイに言われ…


「どこにですか??」って答えたら何故か大笑いされ…


それから他愛もない話で盛り上がり、爽やかボーイと別れ…


新しいお友達が出来た〜なんて、余韻に浸ってたら…昼休み終わりまで残り十分。